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鑑定士と顔のない依頼人☆ [映画]

先日、ジェフリーラッシュ主演、鑑定士と顔のない依頼人を観に行ってきました≡⊂( ^-^)⊃

名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督作品。

とにかくすごかった…
巨匠とはやはりすごい作品を作るな…と感動すらしたもの…
観終わった後この作品のことしか考えられないぐらい感情を揺さぶられた。

2014年の私的ベスト映画に必ずランクインすること間違いない!!!
映画好きな人には絶対に観てほしい。

ただ鑑賞後の後味はとてもよいとはいえないので観る人を選ぶというか感想がたぶん真っ二つになる作品。
でも観てほしい…という葛藤(((^-^)))


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☆あらすじ☆
ヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)は、世界中のオークションで活躍する一流オークショニア。早くに親を亡くし、結婚もせず、友人もいない人間嫌いの彼の楽しみは、自宅の隠し部屋の壁一面に飾った女性の肖像画鑑賞だった。自分が仕切るオークションで、パートナーのビリー(ドナルド・サザーランド)が名画を格安で落札するよう仕向け、自分のコレクションに加えていたのだ。そんな彼の元に、クレア・イベットソン(シルヴィア・ホークス)と名乗る女性から電話が入る。1年前に亡くなった両親が遺した家具や絵画を鑑定してほしいという依頼だった。指示された邸宅に向かったものの、彼女は姿を見せず、後日再び訪問したところ、使用人のフレッド(フィリップ・ジャクソン)が現れる。やむなく1人で家の中を見て回ったヴァージルは、地下室の床に転がった何かの部品に気付き、密かに持ち帰る。だが、鑑定が進んでもクレアは一向に姿を見せない。フレッドによると、歳は27だが、奇妙な病気を患っており、11年の勤務中に一度も会ったことがないとの事。やがて、修理屋のロバート(ジム・スタージェス)に調査を依頼していた謎の部品が、18世紀に作られた機械人形の一部である可能性が出てきた。数日後、“広場恐怖症”と呼ばれる病気により、“15歳から外へ出ていない”と告白したクレアに同情したヴァージルは、壁越しのやり取りに同意する。自由な出入りを許され、彼女が屋敷の隠し部屋で暮らしていることに気付くと、影に隠れて彼女の姿を目撃。美しいその素顔に、恋に落ちてしまう。再度の覗き見を彼女に見つかった時、ヴァージルは全てを打ち明け、遂に対面を果たす。互いに心を許してゆく2人。ところが、外出に強い拒絶反応を示していたクレアが、ある日忽然と姿を消す。果たして、鑑定依頼の本当の目的は?そして、クレアの過去に隠された秘密とは?謎はまだ、入り口に過ぎなかった……。



ジュゼッペ・トルナトーレ監督

もう名作といわれるものがずらり…



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マレーナ!
イタリアの至宝モニカベルッチ☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆

すばらしい作品ばかり☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆


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その名匠にジェフリーラッシュときたらもう言うことないでしょう。


老人の気難しさ、恋する戸惑い、見事に演じられていて、あっというまに観客は主人公ヴァージルに感情移入する。
ここまできたらもう監督の脚本がうまく動き出したも同然。

ラブストーリーかとみせかけストーリーが急展開していく。


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美術、小物、どれもがとても美しいです☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆

このシーンをみるだけでヴァージルがどのような人間かよくわかるでしょう。

高級レストランではVOのネーム入りの専用のグラスや食器がある。
手袋は食事をするときですら外すことはない。
とにかく潔癖。


そんな人が恋をするわけだから面白くないわけがない。

「貞節は異常な性倒錯者と同じだということがやっとわかったか」
この台詞w

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ミステリー仕立てになってるからストーリーには入りやすい。


老人が美女に翻弄されるw
これ観る年代や性別によってはとっても切ない(;∇;)


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この修理屋さんのジム・スタージェスが恋の指南をする。

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からくり人形
オートマタ

伏線もたくさんあってわくわく☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆


起承転結の転からあとがもう工エエェェ(;`ω´;)ェェエエ工って感じ。
もちろんミステリー好きにはこーなることはなんとなく感じていたというかそうなる展開は読める。
ただその黒幕までは読めなかった。


もうそれまでに主人公ヴァージルにものすごく感情移入してるから観客は驚きと悲しみでもう感情がものすごく動かされる。
そしてラストシーン。
プラハのナイト&デイのシーン。
あれが嘘であればなにもかもを嘘だと信じられたのに、あるんだもの。・°°・(>_<)・°°・。

「贋作の中にも真実がひとつある」

ラストのあの一言。
それで彼が彼女の愛が真実のひとつだと思っていることがわかる。

愛と憎しみは私は同じものだと思ってるんだけど、観終わった後のなんともいえないこの感情は一体どう表現したらいいのか戸惑う。
後味が悪いと思う人もいるだろうし、そりゃないぜって思う人もいる。


でも冒頭、高級レストランでひとりで座ってたヴァージルとラストのナイト&デイでひとりで座ってたヴァージル、どちらが幸せなんだろうって考えたときに、愛を知ったほうが幸せなんじゃないだろうかと思ったんだよね。


愛とは憎しみでもあり恨みでもあり複雑な感情で、でもそれをすべて昇華することができるだけの力を持っている。
相手を待つことができるのはもしかしたら幸せなのかな。


それでジュゼッペ・トルナトーレ監督の言葉。

本作は、全編通してトルナトーレ流の仕掛けが潜んでいるが、結末については「見た人のそのときの気分次第で変わると思うんです。高くついたけれど、最終的に愛を知ることがきでました。愛を信じる人は勝利だと思うでしょうし、信じない人は暗いエンディングだと感じるかもしれませんが、私に幸せな終わりだと思います」とニッコリ。そして、「偽りの中にもかならず真実がある。主人公が最終的に愛を知る話なのです」と観客に訴えかけた。




http://eiga.com/news/20131022/21/


トルナトーレ監督、G・ラッシュ主演ミステリーで見せる「恋のプロセス」
http://eiga.com/movie/78310/interview/


ヴァージルの秘密の部屋の女性の絵画がすべて自分の方を見てるんですよね。
それってものを言わず文句も言わないからすべて自分に従うというか所有欲をも満たす。
二次元の恋。


でもクレアはヒステリックで感情的で魅力的で若く美しい女性。
「私よりももうそっち(絵画)の方が気になってる!」ってぷんすかするシーンがあったんですけど、そうそうそういうちょっとした嫉妬とか女性にありがちのめんどくさそうな感情がうまいなーって思いました。


なんかすべての表現がしっくりきたんですよね。
演出、編集がすばらしいと映画を観ていて騙されるのが気持ちいいというか、あぁ映画ってほんとすばらしいですね!って言いたくなるような気分にさせられるw

観終わった後に誰もがひとつの感情しか抱かない作品よりも感情が揺さぶられて一体どう感想を表現したらいいのかわからないから考えて、いろんな人のレビューみたりするような作品が好き。

鑑定士と顔のない依頼人はまさにそんな作品でした。

名匠と呼ばれる監督と名俳優とが作りこまれた作品というものはこんなにもすごいのかと感動すらしました。

去年スティーブンソダーバーグ監督のサイドエフェクトを観終わった後もそんな感じだった。

心地よい感情の疲労感というのかな。
ざわざわする感じ。

スッキリする映画とは違うけど、観終わった人と多くを語りたくなるような。

たくさんのレビューを読んで高評価と低評価真っ二つにわれてるのも面白いですね。

映画好きな人にはぜひ観てほしい作品です。


映画『鑑定士と顔のない依頼人』予告編


今週末見るべき映画「鑑定士と顔のない依頼人」 | イズムコンシェルジュ | エキサイトイズム http://ism.excite.co.jp/art/rid_E1386725354123/




こちらは観終わった後にどうぞ(σ'-')σ

『鑑定士と顔のない依頼人』特集:表編&裏編~見方を変えれば180度違うストーリーに!?

http://www.cinematoday.jp/page/A0003931




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